社内SEを「モシャモシャ」と表現する、おいちゃんにもそんな時期がありました

心に触れるTLがあったので。

 

みなさん、誤解されてらっしゃるようですが、社内SEってそんなに楽できるものじゃないですよ。ぬるま湯だと思って入ってきたら確実に茹で蛙になります。

社内SEにはいくつかカテゴリがあると思いますが、大きく分けて

  • ベンダさんに委託するために要件まとめてベンダさんを管理する。
  • 社内のネットワーク、サーバなどを構築、実装、運用する。
  • 社員のPCやモバイルデバイス、プリンタなどのサポートデスク。
  • システム監査への対応やセキュリティマネジメント。

になると思います。

このくらいは開発会社でもやっているし、規模は社内よりも大きいかもしれません。

ただ、これを極少人数でやるんです。下手すると一人、いても5人とか。
つまり、ネットワークエンジニアだからサーバ立てるくらいまではできるけどサポートデスクとかできません、とかソフトウェアエンジニアだからネットワークわかりません、とかは通用しない。
要件を纏めるのに場合によっては税法、会計や各業界で定められた法律も知らなければいけないし、監査に対応するならFISCだとかISOだとかも知っておかないといけない。

おいちゃんは開発会社から社内SEになったので、社内SEがモシャモシャと言われていることは知っていました。
「楽をしたい」というのではなく、業界のITの在り方、進め方にビジョンがあっての転職だったので、比較的若いうちに社内SEになりましたが、そのとき考えていたのは「せっかく身に付けた技術がどんどん劣化していくのではないか」という恐怖感でした。
つまりおいちゃんも社内SEになると楽はできるけどエンジニアとしての根幹が揺らぐと考えていたわけです。

で、実際なってからは、というと。。。。

たしかにかつての自分より書くペースは落ちました。
けれど、それまではプログラマ、設計者として限られた範囲しか作らなかったし、作れなかったおいちゃんが、自力でサーバを立て、ネットワークを設定し、DBも立ててチューニングします。

社内システムの運用設計にデザインパターンが使えないかと勉強もしますし、新規システムの導入にかんばん使ってみるかと目論んだりもします。

ベンダさんの設計書をレビュするのだって業務要件が充足しているか確認するのはもちろん、まずい実装方法や運用設計で負債を残されればそれを返済するには会社が費用を出さなければいけなくなるのですから、フレームワーク、クラスタソフトウェアの特性やサーバ、ストレージの特徴、性能も調べます。

ベンチャーで少人数で回しているところにいる人なんかは似たような、でももっと規模の大きいタスクをこなしているかもしれません。
ただ、少なくとも所謂SI業界やエンプラ系にいる人でここまでの広範囲をカバーできるには相当の年月と努力が必要だと思います。

おいちゃんは全部をカバーするほどまだスキルは積めていない、修行の身ですが、社内SEになったことで市場価値が下がったとは思っていませんし、楽ができたとも思っていないです。
まあ、おいちゃんの市場価値なんて元が微々たるもんですが。

で、若いうちに社内SEになるべきかどうか、については、これは正直その人次第としか言いようがないです。
社内SEはたしかに上で書いたようなことを適当にやって楽をしようと思えばできる、と言う面もあります。周りがエンジニアじゃないことがほとんどですから、誤魔化せるし。ベンダ管理にしたってネチネチと値下げ交渉だけやってあとはよきにはからえ、でもやれなくはない。
でもそれって開発会社にいても同じですよね。
周りがエンジニアばかりだからと言って、純粋にスキルレベルで評価されるとは限らないし、客先に行ってよいしょが上手、愛想がいいだけの奴のほうが高評価を得るなんてこともよくある話。
荒波にもまれろっていっても、その波の性質によっては社内政治やら深夜残業を連続する体力によって事が終っていくだけです。

もちろん、前述の通り、おいちゃんも社内SEになることのデメリットも感じているわけなので、「将来的に幅を広げたいけど、専門分野は深く掘り下げたい」なんて人には確かに目標にそぐわなくなるとは思います。
雑務が多く、じっくりコードを書く時間なんてないですし、「専門は○○です!」って言っても、社内でそれが採用されてなければ仕事で使うチャンスはないわけだし。

そんなわけで、若い人は偏見を持たず、自分の目標に合わせて選べばいいと思います。
なんでもいろいろやりたい、システム管理などの道を極めたい、なんて人は社内SEも十分選択肢に入ると思いますよ。

あ、いっこだけ注意点で笑顔と優しい受け答えは必須です。

そう、たとえ社員から「なんかわかんないけど、パソコンが変なの!見てくれる?」と別の階のフロアに呼び出されてもにこやかに対応するスキルは必須です。

おいちゃんはそのスキル、今のところ女性にのみ発動するので今年の目標は全方位で発動できることです。(修行中)

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カテゴリー: お仕事, もの言わぬは腹膨るるわざなり タグ: パーマリンク

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